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Raspberry Pi Mouseの無線LAN設定の仕方 Ubuntu編 固定IP設定

Yukiです。Raspberry pi Mouseの固定IPのつけ方について説明したいと思います。

環境は、Raspberry pi 3 で、Ubuntu 16.04です

Raspberry pi mouseのubuntuは無線LANが使えない設定だというお問い合わせをよくいただきます。質問がある場合は、ここから”New Issue”を立てて質問しましょうね。

さて、固定IPをつけるときはどんなときか?
ロボットが大量にあって、ホスト名で解決するのが大変な教室での使用とかが多いです。

前回の説明から、DHCPだと下記の設定になっているはずです。

$cd /etc/network
$sudo vi interfaces

を見てください。

# This file describes the network interfaces available on your system
# and how to activate them. For more information, see interfaces(5).

# The loopback network interface
auto lo
iface lo inet loopback

# Source interfaces
# Please check /etc/network/interfaces.d before changing this file
# as interfaces may have been defined in /etc/network/interfaces.d
# See LP: #1262951
#source /etc/network/interfaces.d/*.cfg
auto eth0
iface eth0 inet dhcp

auto wlan0
iface wlan0 inet dhcp
wpa-conf /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
wireless-power off

これを下記のように編集します。

# This file describes the network interfaces available on your system
# and how to activate them.

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Posted in Raspberry Piで学ぶROSロボット入門の補足, 技術情報
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Raspberry Pi Mouseの無線LANのDHCP設定の仕方 Ubuntu編

Yukiです。久方ぶりの登場です。
2017年8月19日にGroove Xさんの会議室をお借りして、Raspberry pi Mouseを使ったROSハッカソンをしてきました。
LANの設定がちゃんとできてないという話が結構出てたので、LANの設定徒然を書いておこうと思い立ちました。

環境は、Raspberry pi 3 で、Ubuntu 16.04です

Raspberry pi mouseのubuntuは無線LANが使えない設定だというお問い合わせをよくいただきます。
質問がある場合は、ここから”New Issue”を立てて質問しましょうね。

まず、そもそも論として、外に繋げられてないみたいだという方。

$cd /etc/network
$sudo vi interfaces

を見てください。

# This file describes the network interfaces available on your system
# and how to activate them. For more information, see interfaces(5).

# The loopback network interface
auto lo
iface lo inet loopback

# Source interfaces
# Please check /etc/network/interfaces.d before changing this file
# as interfaces may have been defined in /etc/network/interfaces.d
# See LP: #1262951
#source /etc/network/interfaces.d/*.cfg
auto eth0
iface eth0 inet dhcp

auto wlan0
iface wlan0 inet dhcp
wpa-conf /etc/wpa_supplicant/RT-WIFI.conf
wireless-power off

こんなふうになっていますか?上記の記述の中で、下記が書いてあればとりあえずDHCPが設定されるので有線LANで繋げられて外に出られるはずです。

# This file describes the network interfaces available on your system
# and how to activate them.

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Posted in Raspberry Pi Mouse, Raspberry Piで学ぶROSロボット入門の補足
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マイクロマウス勉強会(ロボコンマガジン女子会)のメンバー3名新規募集!

マイクロマウス勉強会(ロボコンマガジン女子会)のメンバー3名新規募集します。
夜に活動するのと、懇親会等でお酒を飲むため、20歳以上に限らせていただきます。
会議室がせまいので、大人数は募集できません。申し訳ありませんが、募集人数は若干名とさせていただきます。

募集人数 若干名

【募集条件】
★活動について
活動場所:株式会社アールティ会議室(東京都千代田区外神田3-2-13 3F)
活動日に必ず来られること
週1回(平日夜大体19:00~22:00くらいまで活動、活動日はメンバーが決まってから確定しますが水曜か金曜)
地区大会:7月から10月の週末にあります。最低1か所は参加して下さい。
全日本大会:2017年11月17-20日に確実に日程を確保できること

★Facebookのアカウント
普段連絡をFacebookのチャットでとりあっていますので、Facebookアカウントを教えてください。

★記事について
ロボコンマガジンに掲載されるため、写真等で顔出しOKであること、ロボコンマガジンでの記事やコメントを書いてくれること

★費用負担について
マイクロマウス学習キットPi:Co Classic 3ロボット代(約6万円、Pi:Co Classic3以外でも可なのでマイクロマウスをお持ちの方はその旨お書きください。)
パソコン(大会等に持ち込むため私物かつWindows7またはWindows10)
旅費
大会参加費等は自己負担できること(工具等はアールティで貸し出し可能です。)

【応募方法】
氏名とよみがな、年齢、住所、E-mail、Facebookアカウント
ロボット歴(未経験歓迎)
ロボット制作や大会にかける意気込みを2000字程度で書いて下記へお送りください。
メンバーによる審査の上、新規メンバーを決定したいと思います。
応募先: robocon@rt-net.jp

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ニコニコ超学会βでのNTFの出展をお手伝い

こんにちは、yukiです。
マイクロマウス大会の副実行委員長として、2015年4月25,26日にニコニコ超学会βにてハーフサイズマイクロマウスの展示をお手伝いすることになりました!

場所は、ホール9のニコニコ超学会企画展示1というとてもよいコーナーです。

デモンストレーターは豪華な下記の方々(敬称略)です!

【デモンストレーター(予定)】
照井憲(第29回全日本学生マイクロマウス大会(ハーフ)優勝)
小峰直樹(全日本マイクロマウス大会(ハーフ)エキスパート連続出場)☆
中島瑞(第27回全日本学生マイクロマウス大会(ハーフ)優勝)
宇都宮正和(第35回全日本マイクロマウス大会エキスパート優勝)
平井雅尊(全日本マイクロマウス大会(ハーフ)エキスパート連続出場、全日本マイクロマウス大会ロボトレース優勝、第9回台湾 MicroMouse&Intelligent Robot Contest 国際ロボトレース競技部門優勝)

【運営委員(予定)】
中川友紀子(第36回全日本マイクロマウス実行委員会副委員長)
高橋良太(マイクロマウスエキスパートクラス連続出場)
中川範晃(第36回全日本マイクロマウス実行委員)
村上青児(マイクロマウスエキスパートクラス連続出場、第35回全日本マイクロマウス実行委員)
田代泰典(公益財団法人ニューテクノロジー振興財団事務局長)☆
山本壮太(株式会社アールティ、写真撮影等記録担当)
青木政武(第36回全日本マイクロマウス実行委員) 26日のみ

☆仕事の都合で欠席の可能性あり

ぜひマイクロマウスコーナーにもお立ち寄りください!
よろしくお願いします。

写真は設営時のもの
20150424niconico

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Posted in お知らせ


中部地区大会 yukiレポ

中部地区大会は、名古屋工学院専門学校にて開催されました。

写真
P1120309
最近は、中部地区大会にお邪魔するとすっかり中の人として審査員席が用意されています。
審査員だと特等席で見られるほかに、参加者と会話できる機会ができて楽しいです。
審査員席の面々がときとして厳しいことを言うこともあるけれど、基本的にはエンジニア育成をミッションとするマイクロマウスならではと言えましょう。

中部地区大会は、全国大会までに開かれる最後の支部大会で交通アクセスもいいとあって、上位参加者も多いのが特徴です。
また、地区大会だと上位者は去年の機体と今年のものなどダブルエントリーも可能なので上位6位が4人とか3人で占めるなんてことにもなってしまう大会もどうかとおもうが、全国大会の出場者もでそろってますので、全国大会さながらの参加者の機体仕上がりを見るのにもいい大会です。

控え室はこんなかんじ
P1120319

そしてオムニホイールのトレースもなかなかいけてます。
ショートカットするためにこんな風に工夫も。(実際のコース、ショートカットで作り出した軌道、ロボット)
P1120324
P1120323
P1120322

加藤さんが新型機を仕上げ(?)てました。
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その動く映像はこちら(はじめて走らせたとのこと)

宇都宮さんの最短

小島さんのクラシック最短

ハーフの去年のチャンピオンとその後輩のバトルがすさまじかった。
小島さん(今年の)、宇都宮さん、松井さん、小島さん(去年の優勝機)の順番の演出もさることながら、小島さんの記録を宇都宮さんが抜けず、松井さんがさらりと抜いたときに大拍手!
そこで小島さん登場、「後輩には負けられない」と言いつつ「去年から何もいじってない」と言いながら最大加速でのチャレンジ。それでも松井さんの記録を抜けず、松井さんが優勝。

エキシビジョンのハーフで宇都宮さんがイベントで出すように調整したと言うマウスを「入門者向け」と言ったので、会場から「宇宙への入り口でしょう」との反応が!www

読者の皆さん、ごめんなさい!見とれていて写真もビデオも撮るのを忘れていたをブログ書いてて発見しました…orz

帰りがけに小島さんが全国大会では負けられないと言ってたのを聞き逃しはしませんでしたよ。ええ。w
どなたかがアップしてくれるのを期待、と言いたいところですが、続きはぜひ、全国大会に来て生でご覧ください!

p.s.アールティは楽しみのために動いていると言われてもいい!という企画をアンダーグラウンドで実施中。
チャンピオンである小島さん(ハーフ)、加藤さん(クラシック)、平井さん(ロボトレース)にPi:Co Classic2を渡したらどうなるのか見たい!というのを持ちかけたら、3人とも快諾!全国大会終わったら、動き出します。w(魔改造案が出てましたが、まずは無改造でソフト勝負をとお話しています。w)

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九州地区大会2014 yukiレポ

マイクロマウス九州地区大会レポート

九州地区大会は熊本高専で開催でした。
前夜祭で馬刺しを食べ、おいしいお酒を飲んでしまったので、酒に弱い私は次の日、朝起きられずに大遅刻。
熊本地域の交通網は車がないとどこへもいけない。

泊まっているホテルから、バスで40分ほど行ったところに熊本高専はありまして、バスに乗ろうと思ってバス停に行ったら、ちょうど行ったばかりで45分後とのこと…。
そして同じバス停に終点が同じで、ルートもほぼ同じなのに、熊本高専に行かないバスがけっこうくる。
運転手さんに、「このバスは熊本高専行きますか?」と聞いて何回か「行かないから、次のやつ待って」と言われ、まるで外国にいるかのような錯覚を覚えました。
バスに乗ってる最中も、私は40分ほどかけて目的地へ行くけれども、運転手さんは1時間とか片道の乗務だからトイレとかどうするのだろうかと変な心配をしつつ、わかってはいたけど、ほんとにバスが1時間に1本!?と、都会者の私は久しぶりに衝撃をうけたのでした。

さて、到着した会場は、熊本高専は当日、学園祭もあって男の娘(おとこのこと読む)コンテストも開催されており、かわいい衣装を着た男の娘をたくさん見ました。(写真はさすがに撮れなかった…)

会場に着いたら、ロボトレース競技は4台エントリーですでに終わっており、完走したのが1台とかでした。
ハーフから見ていたのですが、博多から企業のクラブということで3台がエントリーしており、それなりに走っていました。
九州地区も少しずつ参加者増えててうれしいです。

ハーフのキットはまだですか?と聞かれたので、エンジニアと相談しないと。

往年の最多優勝者の井谷さんの6輪マウス。長年の使用で大分ガタがきているとのこと。

お昼休みには、学生さんたちが群がってみていました。
メカとしてはかなり無茶をして詰め込んでますが、がっちり走ります。
P1120264

九州地区大会では、オムニホイールのマウスが時間かけて完走。
オムニホイールはどうしてもタイヤのグリップが弱くなるので、スピードは出ないが動きはオモシロイ。
こういうオリジナリティをマイクロマウス実行委員会は奨励しているのでぜひどしどし出していただきたい。
食い入るようにオムニホイールの動きを見つめる井谷さんが印象的でした。

皆さん、全国大会で会いましょう!

P1120287

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東北地区大会レポート by Yuki

お久しぶりです。Yukiです。
ほんとは関西支部大会にも行ってるので報告を書かないといけないのですが、今日は東北支部大会に行ってきましたので報告です。

レベルの高い戦いだったマイクロマウス東北地区大会。

今年の東北支部は東北地区大会史上最多の参加者数延べ53台。
マイクロマウスクラシックフレッシュマンクラスは、今年は東京理科大Mice、電通大ロボメカ工房から大勢が参加してにぎやかでした。
20141011東北地区大会女子

クラシックフレッシュマンでは、新入社員研修でマイクロマウスに取り組んでた立野がここではじめてクラシック競技完走。
くわしくは立野からの喜びの報告があるので、譲ります。w

何よりもうれしかったこと。
ブログでもちょろっと書いてましたけども、実は、アールティは、地元勢のやってみたい!という背中を押すのをちょっと手伝うつもりで、Pi:Co Classicを使って合宿を何度も長井でやったりして、地元勢を応援してきました。
下の写真はRaspberry Piを搭載したPi:Co Classicの改造モデル。w
20141011東北地区大会RPijpg

そんな地元勢3人ががんばってフレッシュマンクラスに出場して、全員が完走した上に2人も6位入賞までに入る快挙!
20141011東北地区大会Y01

20141011東北地区大会本部photo

地元勢を見守る大会本部スタッフたち

20141011東北地区大会本部jpg

それに引退してた往年の地区大会優勝者が復活宣言したり、今日の地元勢の活躍を見てマイクロマウスはじめてみたいと言う人がさらに2人も出て、東北支部もこれでまた隆盛していくのではないかと思うと、うれしさひとしおでした。w

クラシックエキスパートでは、中川(範)がなんとか完走で最短できず。
佐倉も完走はできても最短ができずで、参考タイムで最後に走らせたら、1位のタイムをたたき出してたのが残念。

ハーフサイズはアールティからは出てないのですが、去年のハーフのチャンピオン小島さんととクラシックのチャンピオン加藤さんがハーフサイズでデッドヒート。
どのクラスも地方大会とは思えないレベルの高さ…。
20141011東北地区ハーフ加藤さん
加藤さん
20141011東北地区ハーフ小島さん
小島さん

史上最多の参加台数の中で、クラシックまたはエキスパートのPi:Co Classic1/2使用の参加者全員完走と言う快挙。
社長としても、自社製品がここまで活躍してくれるのはうれしい限りです。

デンソーグループでも今度マイクロマウスのイベントを社内でするとのことで、見に来ていました。
Pi:Co Classicがフレッシュマン、エキスパートに参加の全員が完走したのもあって、新人研修に取り入れたいので連絡しますと言い残して帰られました。w
エンジニア育成には最適と思っていただけるインパクトがあったみたいです。
こうしてマイクロマウスを通じてエンジニアの育成に貢献していけるのはうれしい限り。

個人的にはフレッシュマン、ハーフにそれぞれ女子の参加があって楽しかった!
今年の東北地区大会はほんとうれしい大会でもありました。
飲み会もたのしかった。

20141011東北地区大会打上

東北支部の皆さん、また合宿で会いましょう。w

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マイクロマウス35周年アーカイブ事業のお手伝い

皆様、お久しぶりです。yukiです。

今年は私は全国大会の副実行委員長をつとめております。
また、マイクロマウス35周年記念のマイクロマウスアーカイブ事業も幹事をしておりまして、その作業を2日間の予定で2014年7月26,27日にまたがってNTFの事務局で幹事がそろって分量とどんな資料があるかを調べてきました。

第1世代の創業メンバーと、第3世代の30前後をつなぐのが私ら第2世代のお仕事。ということで、幹事は、事務局長の田代さん(創業メンバー)、私(43歳)、山口さん(32歳)、福井さん(28歳)という面子で作業。

箱を出して資料を年毎に分けて行ったのですが35年って、長いようで短い。短いようで長い。

年毎に箱にしているのですが、予算がついてる年とか大きなイベント(1985年のつくば万博での世界大会など)があった年は資料が多く、まるでリアルな棒グラフを見ているように資料がつみあがっていきました。
壁際の一番積みあがっているのが1985年の箱。

35年分はちょっとまとめたりして、箱にして、66箱ありました。

20140727作業

立ち上げ時はさすがに私も知りませんで、いろいろ勉強になりました。立ち上げ時はたくさんの今のロボット界の重鎮の先生方にお手伝いいただいていたことなどが写真で伺えました。
H瀬先生やY田先生、F田先生たちの若かりしころのお写真が。w

今でも現役で参加してくださってるあんな人やこんな人の若かりしころのお写真も。w
年代がかかれてない出所不明の写真も、3世代いると、先輩らしきこの人が写っているからたぶんこの辺というかんじで探しやすかったです。

2010年を超えると急速にデジタル化されてるっぽくて紙媒体がほとんどないのも特徴的。

昔々は「マイロボットコンテスト」という大会の中でマイクロマウスを実施していて、いろんなロボット大会があったそうです。
これはスキーロボットの様子。ラジコンだったそうです。
第6回マイロボットコンテストスキー

現在はなくなってしまいましたが、「北海道支部」「中国四国支部」などの写真、記録もちゃんと残っていました。
(現在ある全国大会以外の大会は、東北、北信越、東日本、金沢草の根、中部、関西、九州、学生大会です。)

こんな風に記録を整理しながら事業継承するって大事なことで、この作業を通じて、きっと第3世代の山口さん、福井さんが第4、第5世代に語り継いでくれるでしょう。
新しい技術を面白がるチャレンジ精神とオープンに技術を普及しようとするマイクロマウススピリッツを語り継いでもらえるといいなと思います。

写真は部品が買える所の紹介か何か用に撮影された昭和60年前後の秋葉原?
すでにカラー写真があったころなのになぜか白黒。w
S60あたりの秋葉原

作業した幹事の皆様、お疲れ様でした!

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マイクロマウスを研修に使う理由

こんにちは。アールティの社長のyukiこと中川です。

今年度からブログを拡充しはじめまして、おかげさまでショップブログ、マイクロマウスブログも順調な滑り出しとなりました。

松崎が研修で始めたマイクロマウスのブログを見て、お客様や他社からマイクロマウスについていろいろ反響をいただいています。それで、なぜアールティがマイクロマウスを全社員の研修に取り入れるようになったかを記事にさせていただきました。(ご注意:長文なので読むのに時間かかります。)

結論から言うと、マイクロマウス研修は「全社員共通の話題を持つ」ということにつながり、社内をまとめていく上でとても効果的です。
とはいえ、大変な面も多々ありますので、弊社の取り組みを元にしたこの記事が何かの参考になれば幸いです。

ロボット屋の社員研修について

この記事を読んでる方の中にも、アールティはなぞの会社と思っている方はきっと多いでしょう。
アールティの仕事内容としては、部品販売85%、残り15%が受託開発というところです。このくらいの比率になるともはや販売代理店がメインの会社だと思われています。そのため、知る人ぞ知るで受託を依頼されますが、実は弊社は自社製品を作るために先端技術の開発には余念がありません。(例えば、日本ではほとんど報道されることがありませんでしたが、2011年のGoogle I/O(Googleが米国サンフランシスコで開催する展示会、Googleが世界中からセレクトしたグループのみが展示を許可される)では日本企業として初めて基調講演で社名を呼ばれた企業となり、2012年にも連続出展させていただきクラウドロボティクス関連の展示をしました。)

そこで、まず、ロボット屋さんとはなんぞや?というのを説明します。

マイクロマウス迷路の組み立て

ロボット屋さんは、一口に言えば、回路設計、ソフトウェア(組み込み、アプリ等多種)、メカ、組み立てまでがワンストップ、または一部だけでお願いできる試作屋さんです。開発仕事としては、機能試作が多いですが、まれに1万個とかという量産も依頼されることがあります。大体の場合は、ほぼ試作レベルの1、2個~数10個くらいまでの依頼がほとんどです。

試作屋と言ってるのに量産も頼めるの?と思われる方もあるかもしれませんが、弊社の場合は自社製品を持っていますので、生産が可能です。例えばマイクロマウスのハーフサイズの柱と壁などは2009年の発売以来延べ3万セット近く生産している実績もあります。

試作をするということは、見たことも無いものを作ることが多く、同じものを頼まれることはほぼありません。また、他社とプロジェクトを組むことも少なくありません。こういう場合、社員に求められる実力は、高度な基礎技術と想像力、コミュニケーション能力になってきます。

実はロボット屋にとって、ハードの性能を使い倒せるソフトウェアが作れることが一番重要で、そのソフトウェアの性能を引き出すためのハードウェアの設計が次に重要です。つまり、ロボットに使われる多岐に渡る分野の知識を持って絶妙なハーモニーでロボットを作り出せることが肝要です。

そして、試作で大事なことは、クライアントとのコミュニケーションにおいて相手が何を言いたいのか、見抜く力でもあります。この両方を体得するための研修って、なんだろうと思われる向きも多いと思いますし、これだと研修のしようが無い、と思われる方もいるかもしれません。

ここでマイクロマウスの出番になります。

マイクロマウスとは

マイクロマウスは、1980年代に始まった日本で、もしかしたら世界でももっとも古いロボット競技会です。詳しい説明は主催団体のニューテクノロジー振興財団に譲りますが、日本の全国大会が事実上の世界大会です。

地方大会でデビュー

マイクロマウスは、小型の迷路解析用ロボットです。競技自体がタイムを競うため、スピードの出る車輪型がもっとも多いですが、過去には2足歩行で出場した参加者やFPGAで自前でCPUを設計して出場してくる猛者もいます。つまり、規定の範囲内であれば、どんなロボットでも出場してもよいのです。この「どんなロボットでも」がポイントで、想像力を働かせればどんなロボットでも出場できるのがマイクロマウスの魅力です。

ロボットシステムとしてのマイクロマウスは、回路設計1割、メカ設計1割、のこりの8割がソフトウェアだと言われています。上位に食い込む参加者は組み込みだけでなく、ログを解析するためのシミュレーターを自分で作ったりするので、PCアプリケーションの作成にも長けています。ただ単にロボットを作るだけでなく大会に出場するためにプロジェクト管理も含まれてくるので、マイクロマウスは個人で作れるシステムとしてはマネジメントまで含めたかなりの基礎技術を押さえた形でコンパクトにまとまっています。

マイクロマウスを作ると言うと、ハードウェアを作っているように聞こえるかもしれません。
実際に社内で使うのはキットですので、弊社の研修は、ハードの作り方と言うよりもこの組み込みソフトウェア等のロボットの仕組みや考え方、エンジニアとのコミュニケーション、マネジメントを教えることがメインなのです。
Pi:Co Classic
使用しているキット「Pi:Co Classic」詳細ページはこちらを参照してください。

就職率にみるマイクロマウスの産業界からの評価

アールティは、マイクロマウスの協賛企業でもあり、ハーフサイズマウスの公式迷路を生産販売するオフィシャルショップでもあります。
そのため、弊社にも学生アルバイトがいますし、来店される学生のお客様もたくさんいらっしゃいます。就活の時期になると相談に乗ったり、いろいろなお話を伺ったりするのですが、マイクロマウス参加者と他のロボット競技会の参加者の内定について聞くと、このご時勢にマイクロマウス参加者はほぼ4-6月くらいに決まってしまいます。また、何社も内定を持っている方が多いです。一方で、他のロボット競技参加者はかなり苦戦してるようです。就職内定率から見てもマイクロマウスの技術を持った参加者の素質は産業界でも高く評価されていることがわかります。

チャンピオンクラスと交流

実際に、マイクロマウスは、毎年1000人くらいが参加し、実際に大会に出場するのは400チーム程度です。しかし、初回以来30数年を経てなお進化し続けるマイクロマウスは、タイムアタックであるため、ライバルは他の参加者ではなく、去年の自分よりも0.01秒でも早い設計やソフトを作る、という自己研鑽の大会でもあります。

そのため、コミュニティでの技術交流も盛んです。上位陣になればなるほど、自分よりも高い技術を習得するために上位の人たちと交流するし、下位の人たちからも聞かれるのでコミュニケーション能力も高い人が多いです。弊社の研修でも、最終目標は全国大会に出場することですが、度胸試しと調整に全国7箇所である地方大会にも参加させて、交流をすることを義務付けています。

マイクロマウス出身者には、大手電機メーカーや車産業、さまざまな分野のトップエンジニアや工場長、技術部長になっている方も多いのです。ちなみに、大手メーカーさんとお話しするときでも、海外でトップクラスのロボット屋と話をしても、マウスの話になれば過去の参加者だったり、実はやってみたかったんだよねとお話が通じたりすることが多いです。

マイクロマウスが他のロボット競技者の間でも「いつかはやってみたい競技」となっていることからも、いかにマイクロマウスの技術的な評価が高いかがわかっていただけるかと思います。そして、マイクロマウスのスピリッツは、受講者にやる気があればどんな分野の方でも指導者がいれば教えられるのです。

研修の目的

新人の研修目的は、次のとおりです。

  • はんだ付けなどの基礎技術を学ぶ(基礎技術の習得)
  • ロボットに使われる技術(ロボットテクノロジー)とは何ぞやという概略を学ぶ(基礎知識の習得)
  • ロボット競技会での交流を通じて、仲間やお客様のユーザーとしての気持ちを知る(マーケティング)
  • 社員は全員マイクロマウスをやっているので、誰にでも質問して社内に溶け込めるよう共通の話題を持つ(コミュニケーション能力の育成)
  • ロボットを好きになってもらう(ここ一番大事)

なつかしの試作機

そして、実は教える社員にも研修になっています。
その課題はずばり「ロボットを作る楽しさを自らが体現し、教えることで自分の知識をブラッシュアップし、研修を受ける新人にロボットが楽しいと思わせること」です。これはとても難しいことです。

このような研修で実施されている内容は、先生になる社員や新人含めて、社内研修のための必須条件じゃないかと思っています。

松崎が時々私に、「研修がこんなに楽しくていいんでしょうか?」と聞いてくることがあります。この感想は先生になっている社員の評価につながりますから、「ロボットが楽しいと思わせること」に成功しているのでとてもいいことと思います。

運用のデメリット

アールティでは、出身が文系だろうが理系だろうが元漫画家だろうが関係なく社員教育で全員にマイクロマウスを作らせています。(ちなみに入社する前からマイクロマウス全国大会2位になるような実力者も社員にはいるので、そういう新人には意外かもしれませんが能力にあわせて二足歩行ロボットが研修です。)実際、技術者でもない広報やWEBショップの営業担当にまで手間隙コストをかけて何でそんなことさせるの?というお声も多いです。

広報スタッフもデビュー

こんな研修をやっていると、たしかにコストはかかります。
弊社の場合は自社キットや社内リソースの迷路等を使うので、キット代としては原価分だけですが、マウスの大会のある11月までほぼ半年以上毎日午前中を使って研修をするのですから、研修を受ける新人、先生になる社員の人件費や大会への派遣費用だって馬鹿になりません。正直に言うと、弊社では新人研修に午前中を当ててしまうので、先生になるスタッフの開発や仕事量が減るというデメリットがあります。

しかし、コストをかけても得られるものが確実にあります。

たとえば、売り文句だけ仕込まれてる営業さんより、実際に作ったことのある営業さんから買うのとではずいぶん心証が違いますよね。実際に大会に出て参加者目線で作る広告のほうが、ユーザーがほしい情報がわかりますよね。

知識で知っていてやればできることと、やったことがあることは大きな違いです。

海外取引も多くしているアールティだからこそ言える事ですが、日本のお客様は、消費者としては非常にレベルが高いです。やはり消費者としては、ロボットを作ったことも無い人から買うより、きちんとした知識を持ったスタッフからの情報なら安心して買い物ができると言うものです。

共通の話題を作るメリット

社員研修はマイクロマウスだけではありません。レベルに合わせて二足歩行ロボットの製作や写真にあるように、見聞を広めるためにロボットレストランなどのロボット関連のショーや、通常のロボット大会なども社員研修や出展で見に行ったりしていますから話題には事欠きません。

全社員でこうした技術的な共通の話題を作ることは、大きなメリットがあります。

ロボットレストラン見学

*まずは社内のコミュニケーションツールになること。
たとえば、社内のマニアックな技術担当者とも打ち溶け合える話題が提供でき、ロボットを作る楽しさを一人でも多くのお客様に語れるエヴァンジェリストとしての基礎知識にもなります。社員全員が教えあえる雰囲気があるのはとてもよいことです。

*社員がうちはもしかしてイケてる企業なんじゃないか?と思えること
弊社の場合は10時始まりなので、午前中をかけるといっても8時間就業のうちの2時間ほどです。とはいえ、Googleなどのイケてる企業が次世代のイノベーションのために就業時間の20%を自分のために使うというのを考えれば、弊社は25%なのでかなりいいと思います。

*全員が営業できるようになること
「技術者は営業ができない」ということを言う方もいますが、本来、営業の基本というのは、自分が自信を持って、自分も使いたいと思える商品をお客様にお勧めする、そういうことだとおもいます。共通の話題、好きなものは、技術者だってお勧めできます。

なんて、えらそうに言っていますが、自分が学生時代からやってきたことを社内に勧めてるだけなのかもしれません。w

Life with Robotの実現に向けて

アールティのミッションは、「Life with Robot(ロボットのいるくらし)」を考えて提案していくこと。
このミッションは、当時の全社員で考えて作ったものです。

Life with Robot

生活の中のロボット、まだまだ家の中にロボットがいるご家庭なんてそうはありません。
ロボットを通じて、自分の生活にこんな技術があったらいいな、というのを自分で思いつくためにも、自分の身の回りにある電化製品がどんな技術でなりたっているのかを知るにもマイクロマウスの研修は役に立ちます。

アールティの研修は、いろいろなスタッフが入っては辞めしてたころに、社員の研修にもなって共通の話題になるものは何かと私なりに悩んで、考えて始めたものです。文系も入社してくる規模になっても、夢は大きく海外に支店ができたとしても全社員共通の話題が持てるように、また、ロボットを扱うシステム屋としての原点を忘れないためにもマイクロマウスを取り入れています。

実際、アールティ社内では、マイクロマウスが共通の話題であり、また、仕事上で技術的な内容でわからないことがあったりすると、マウスだとこうしてるよね。という例えにも使ったりします。

マイクロマウスなどの研修を通じて、「アールティらしさ」を体得し、Life with Robotに通じる提案がし続けられるよう、社員は日々努力しています。

以前、知人、友人に「アールティってどんなイメージの会社?」と会社のイメージを聞いたことがあります。
ほとんどの人が、「次は何をするかわからない会社」といい意味での驚きがあると言ってくれました。
そういった答えを聞いて、少しは、Life with Robotにつながる提案ができているのかなと思いました。

私は、社長としてこういった研修を通じて、それぞれの役割に応じて商品や機能の目利き、お客様に喜ばれる対応、先端技術の製品開発や受託開発ができる社員を育てて行きたいと思っています。

今回の記事がマイクロマウスが気になっている方々にお役に立つことを願って書いてみました。
まだまだ至らない点も多い会社だとは思いますが、皆様の暖かいご支援を賜れば幸いです。

【関連商品】

wall and pole
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