マイクロマウス研修(kora編)[20] 新機体の基板発注


こんにちは。koraです。

前回設計したマウスの基板を、プリント基板メーカーに発注します。
今回は、価格がお手頃とよく聞くElecrowのPCB Serviceに発注します。

デザインルールの設定

Elecrowで製造できる基板の仕様は、ここに載っています。

  • PCB fabrication specification
  • ビアの穴径の最小値は0.3mm(12mil)
    ランド径の最小値は0.6mm(12+6+6mil)
    配線の最小幅は0.15mm(6mil)
    配線同士のクリアランスの最小幅は0.15mm(6mil)

    KiCadのデザインルールはPcbnew → Setup → Design Rules → Design Rules Editorにあります。Global Design Rulesタブで全体の設定、Net Classes Editorでネットクラスごとの設定を行います。
    実は前回の設計の段階で設定していたのですが、もう一度確認します。

    どれも満たしているようなので、次のステップに進みます。

    ガーバーファイルの生成

    ガーバーファイルを生成します。ガーバーファイルはプリント基板の製造に使用されるデータです。
    Kicadでは、Pcbnew → File → Plotから出力することができます。

    2層基板で必要なデータは

  • F.Cu 表面の銅箔パターン
  • B.Cu 裏面の銅箔パターン
  • F.SilkS 表面のシルク
  • B.SilkS 裏面のシルク
  • F.Mask 表面のレジスト
  • B.Mask 表面のレジスト
  • Edge.Cuts 基板の縁
  • ですが、今回は4層基板で設計しているのであと2層分も必要です。

  • In1.Cu 内部の銅箔パターンその1
  • In2.Cu 内部の銅箔パターンその2
  • 必要な設定をした後、Plotボタンをクリックすれば、各レイヤーのガーバーファイルが出力されます。

    ドリル穴のデータは別に生成します。Plot画面下部のGenerate Drill Filesボタンを押して、次の設定画面に入力します。そしてGenerate Drill Fileボタンをクリックすれば出力されます。

    発注

    Elecrowの発注ページはこちらです。
    受け付けているファイル名は、発注ページの下部に書いてありますので、それに従って、ファイル拡張子を変更します。

  • 表面の銅箔パターン プロジェクト名-F.Cu.gtl → .GTL
  • 裏面の銅箔パターン プロジェクト名-B.Cu.gbl → .GBL
  • 表面のシルク プロジェクト名-F.SilkS.gto → .GTO
  • 裏面のシルク プロジェクト名-B.SilkS.gbo → .GBO
  • 表面のレジスト プロジェクト名-F.Mask.gts → .GTS
  • 表面のレジスト プロジェクト名-B.Mask.gbs → .GBS
  • 基板の縁 プロジェクト名-Edge.Cuts.gm1 → .GML
  • 内部の銅箔パターンその1 プロジェクト名-In1.Cu.g2 → .G1
  • 内部の銅箔パターンその2 プロジェクト名-In2.Cu.g3 → .G2
  • ドリルファイル プロジェクト名.drl → .TXT
  • これらのファイルをひとつのzipファイルにまとめてアップロードして、必要な設定を入力した後、支払いを済ませれば発注は完了です。
    データや設定に問題がなければ、製造が開始されます。

    そんなこんなで発注から10日後、基板が届きました!

    次回

    というわけで次回は届いた基板に電子部品を実装したいと思います。


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