マイクロマウス研修 [2] 環境構築とサンプルプログラム


こんちには。koraです。

マイクロマウス研修、第二回目です。今回は開発環境とサンプルプログラムについてご紹介します。

今回の内容は、HM-StarterKitマニュアルのパート2に詳細手順が記載されていますので、ご購入いただいた方はそちらもご覧ください。(マニュアルの閲覧には、製品に同梱されているパスワードが必要です。)

 

1. 環境構築

HM-StarterKitには、ルネサスエレクトロニクス製のRXマイコンが使われています。そのため、プログラムの作成にはルネサスの統合開発環境「CS+」、プログラムの書き込みには「Renesas Flash Programmer」使用します。

まず、CS+のダウンロードページにアクセスし、無償評価版CS+のインストーラをダウンロードします。(ダウンロードにあたり、ルネサスのユーザ登録が必要です。)なお、無償評価版にはプログラムのサイズに制限がありますが、マイクロマウスで使用する分にはあまり問題ないそうです。

次に、ダウンロードしたインストーラを起動し、CS+をインストールします。この際、Renesas Flash Programmerも同時にインストールされます。

 

2. サンプルプログラム

HM-StarterKitのサンプルプログラムはGitHubからダウンロードできます。「Clone or Download」ボタンから、Zipファイルをダウンロードします。そしてダウンロードしたファイルを解凍し、適当な場所に置きます。

CS+を起動して、サンプルプログラムを開きます。HM_StarterKitのサンプルプログラムは、0番から7番まで8つ用意されています。今回は1番のブザーを鳴らすプログラムを使います。

電子工作といえばLチカですが、本製品のLEDはI2Cを使って光らせる仕様のため、直接IOから操作できるブザーが一番簡単です。

「ファイルを開く」をクリックし、先ほど解凍した「HM_StarterKit-master\ Sample_software\step1_buzzer」フォルダから「HM StarterKit.mtpj」を開きます。

プロジェクト内の各ファイルは左端のプロジェクト・ツリーから開くことで編集できます。dbsct.c、intgrp.cなど、いくつもファイルがありますが、main関数はHM_StarterKit.cに書かれています。

中身の解説はここでは省略するとして、さっそくビルドを始めます。

ビルド -> ビルド・プロジェクトをクリックして、このプログラムの実行ファイルを生成します。初回のビルドには数分かかります。2回目以降は数秒で終わるようです。ビルド終了と表示されたら終了です。

プログラムを書き込むには、「PC」「USBケーブル」「書き込み基板」「書き込みケーブル」「ハムスター本体」「バッテリー」を接続します。

次に、Renesas Flash Programmerを起動して、書き込み用のプロジェクトの作成を行います。ファイル -> 新しいプロジェクトの作成をクリックし、以下のように設定します。

  • マイクロコントローラをRX63x
  • プロジェクト名をRX631
  • 作成場所を適当に選択

設定できたら「接続」ボタンをクリックします。

次の画面の「操作」タブで書き込みたいプログラムファイルの場所を入力します。先ほどビルドした際、サンプルプログラムのstep1_buzzerフォルダ内にDefaultBuildが作られており、その中に生成されたHM_StarterKit.motがそれです。

ファイルパスの入力が終わったら、「接続設定」タブに移り、以下のように設定します。

  • 通信速度を115,200 bps
  • メインクロック周波数を12MHz

設定が終わったら「操作」タブに戻ります。

これでようやく書き込みができます。書き込み基板のスライドスイッチが書き込みモードであることを確認して、マイクロマウス本体の電源を入れます。Renesas Flash Programmerの「スタートボタン」を押せば書き込みが始まります。

書き込みが終了したら、書き込み基板のスライドスイッチを実行モードに移すか、書き込みケーブルを取り外して、マイクロマウス本体の電源を入れなおすと書き込まれたプログラムが実行されます。写真からは分かりませんが、無事、ブザーの低い音が出力されました。

ちょっと長くなってしまいましたが、今回はここまでです。設定さえできてしまえば、他のサンプルプログラムも簡単に実行できます。

次回はサンプルではなく、自分で新しくプログラムを作る方法について書きたいと思います。


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