DCマウス研修(移行中)

DCマウス研修[04] 受光素子の応答性

オシロスコープで確認 DCマウス研修(移行中)

こんにちは、nomuraです。
今週は緑色LEDの受光用に購入したTEPT5600の応答性を確認してみましょう。

前回の記事で570nmに感度のピークがある光センサーだという事は紹介しましたが、周囲から「可視光を取れるセンサは反応が遅いものが多い」と聞いていて、速度が非常に気になっていました。データシートにも具体的な数値が書いて無いですし…。

というわけで、簡単な回路とオシロスコープで計測をしてみました。
回路はこのような簡単なものです。
回路
ボタンを押してLEDを発光させて、TEPT5600がどのぐらいの速度で反応するかを確認します。計測にはオシロスコープを使用します。今回はブレッドボードで簡単に確認しましょう。
今回TEPT5600と一緒に使ってみようと思って購入したLEDはHLMP-CM1A-560DDというものです。Pi:Co Classic3のLEDは20mAの電流で50000mcdの光が出る超高輝度LEDですが、こちらはデータシートによると最大で76000mcdも出るようです。言わば超々高輝度LED?受光素子の応答性は入ってくる光の強さにもよるらしいので、いざとなればガッ!と電流を流しましょう。
オシロスコープで確認
ピカッ!
スイッチを指で押してオシロスコープで計ります。その結果がこちら。
波形
[1]の黄色線がLEDの電圧、[2]の赤色線がTEPT5600の反応です。LEDの立ち上がり電圧をトリガ(Tマークの位置)に赤色線が伸びていく様子を計測しました。グラフからは、LEDが光ってから反応し始めるまでが617.5nsec(6.175/10,000,000秒)、波形の立ち上がりが落ち着くまでに15.79usec(1.579/100,000秒)かかっていますね。
マウスを作るのは初めてなので、この値をどう解釈すれば良いのかピンとこないのですが、先輩のコメントによると「早くはないけど使えなくはない」という感じでした。
いい加減な回路で計測しているので、これ以上は実際にマウスの形に組んでみないとわかりませんが、少しだけ見通しが持てました!

今回はこのあたりで。
次回はSTM32の開発環境を確認してみましょう。

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